俳優・佐藤輝 -2

あそびごころの
佐藤 輝の世界 俳優・佐藤 輝 - 2
2003年7月〜8月
 
H O M E | プロフィール | 俳優・佐藤輝 | サンチョ写真館 | 俳句 | エッセイ | てるてる広場 | 縁あってリンク 

2003年9月〜12月 新しいページへ 古いページ2003年2月〜7月

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20  
  21 22 23 24 25 26 27 28 29
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42  
2003年7月〜8月   
『実を申せば』・・2005へ ! !

 渋谷・パルコで松本幸四郎さんが主宰するシアターナインスの公演『実を申せば』(作・演出マキノノゾミ)初日を観る。

 面白い。ホンも演技も。どれが本当でどれが嘘。誰の言葉を信じて良いの?観客は。ドンデン返しに裏の裏。だます事では役者も詐欺師も同類項?! ハッハッハ! 観客は詐欺師(俳優?)のイイ鴨になって、ハラハラどきどき気を抜く間も無い面白さ。幸四郎さんがラメの着流しで桂小五郎を演じ、杉浦直樹さんがサボテンマンになる小劇場の稽古場面は大爆笑。紀保ちゃんの小劇場女優も下北沢あたりで良く見かける今時の娘でピッタリ。水野真紀ちゃんも記者会見で語った現実とビミョーに重なって痛々しく見せる。楽しく重みのある舞台でした ! !  必見。結末は観てのお楽しみ、ここには書きません。

 終演後の楽屋に幸四郎さんを訪ねると、握手しながら「いつも観に来てくれて有難う。再来年の『ラ・マンチャの男』、宜しくね」とのお言葉。ビールの乾杯をして、今年の春にブロードウェイで観て来られた『ラ・マンチャの男』の感想などを話して下さった。

 良い舞台を観た興奮の上に幸四郎さん1016回目サンチョ379回目となる再来年2005年5月名鉄ホールと6月帝劇『ラ・マンチャの男』公演への意欲がふくらみ、口の中で何度も『旦那が好きなのさ』をリフレーンしながら渋谷の街の雑踏を楽しんだ。

                      輝☆彡 2003.8.30



2004年NHK-FMシアター『コーカサスの金色の雲』再放送
昨年(2003年)10月に放送されて好評をいただいたNHK- FMシアター『コーカサスの金色の雲』が再放送されます。佐藤 輝が演ずる車掌・イリヤー役は、人の良い役が多い佐藤にしては変った面白い役柄です。大いに楽しんで頂けることでしょう。ぜひ聞いて頂きたいとても良い番組です。
 

   ◆放送日 NHKラジオFM 5月29日(土)夜10 : 00〜10 : 50
    原作・アナトーリイ・プリスターフキン 訳・三浦みどり 
    脚色・玉井恵子 音楽・纐纈ミカ 演出・保科義久
    出演・夏八木勲、桜井誉礼、内山昂輝、田谷隼、大西多摩恵、織本順吉、佐藤輝、ほか




NHK『コーカサスの金色の雲』放送は
10月4日(土)夜10時
FMシアター

 NHK大河ドラマ『武蔵』とラジオ深夜便小劇場『枯れない人々』、お楽しみ頂けましたか? キャラクターの違う2つの役を楽しんで頂けたと思います。

 今回の『コーカサスの金色の雲』の車掌・イリヤー役は、いつも人の良い役が多い佐藤にしては、変った面白い役柄です。大いに楽しんで頂けることでしょう。ぜひ聞いて頂きたい、とても良い番組です。

   NHK・FMシアター『コーカサスの金色の雲』
   ◆放送日 ラジオ・FM放送 10月4日(土)夜10 : 00〜10 : 50
   原作・アナトーリイ・プリスターフキン 訳・三浦みどり 
   脚色・玉井恵子 音楽・纐纈ミカ 演出・保科義久
   出演・夏八木勲、桜井誉礼、内山昂輝、田谷隼
      大西多摩恵、織本順吉、佐藤輝、ほか

「コーリカ役の桜井誉礼君、サーシカ役の内山昂輝君、アルフズール役の田谷隼、子供たちが実に活き活きと演じている。」「演出の保科義久さんとは彼がまだAD・アシスタントディレクターだった昭和51年の銀河テレビ小説『夏の故郷』出演以来27年のお付き合い。同世代で、岩手県早池峰山の麓、大迫町ロケにもご一緒した間柄。保科さんがどう演出したいのかが直ぐ分り、気持ち良く演じられた。良い番組になりました。是非、お聞き下さい。」と語っています。


NHK・FMシアター
『コーカサスの金色の雲』


 渋谷のNHK放送センターに地下鉄で行くには千代田線代々木公園駅で降りる方が近いように思うが、途中の道が面白味に欠ける。雑踏が好きなので銀座線か半蔵門線渋谷駅から今や悪名高いセンター街を抜けて行く。
 『枯れない人々』以来、NHKの仕事が続いてその度にセンター街を通っている。この夏、人の多さは変らないものの、あの少女たちが監禁された事件以来、いかにも中学生高校生と言う感じの少女の姿は少なくなったように見える。それとも今日あたりは、みんな宿題の仕上げに忙しかったのか。

 NHK・FMシアター『コーカサスの金色の雲』は昨日がリハーサル。今日、本番収録した。
 アナトーリイ・プリスターフキンの自伝的小説は、1944年、ソ連時代のチェチェンの物語。モスクワの施設にいる孤児たちが、コーカサスの住民が強制移住させられて空っぽになったチェチェンの村に入植するところからドラマは始まる。
 チェチェンゲリラ全員射殺で幕が下りた去年12月のモスクワ劇場占拠事件は記憶に新しい。ロシアからの独立を目指すチェチェン紛争はまだ続いているが、実は59年前から、いや、それよりも遥か昔からこの民族紛争は続いていたのだ。


俳優佐藤輝 NHKFMシアター『コーカサスの金色の雲』
コーリカ役の桜井誉礼君、サーシカ役の内山昂輝君を囲んで。夏川加奈子さん、小高三良さん、織本順吉さん、大西多摩恵さんなどの出演者。


 現在稽古をしている『ろば』も場所こそ違え同じ状況での物語であり、それを放送劇にする全体の設定は、現実のドラマ作りと重なって、虚実共に興味のある2日間だった。

 子供たちが実に活き活きと演じている。いつも人の良い役が多い僕は、車掌のイリヤーを演じている。面白い役柄です。良い番組です。是非、お聞き下さい。

                     輝 ☆彡 2003.8.29


放送終了しました
NHK大河ドラマ『武蔵』

 時代劇ファンの皆様、お待たせしました。NHK大河ドラマ『武蔵』に染師の役で出演します。

 ◆放送日
 第35回『武蔵、小倉へ ! 』総合テレビ 8月31日(日)20 : 00〜20 : 45
              【再放送】 9月 6日 (土)13 : 05〜13 : 50
              BS-2    8月31日(日)22 : 00〜22 : 45
 第36回『武蔵と小次郎』 総合テレビ 9月 7日 (日)20 : 00〜20 : 45
              【再放送】 9月13日(土)13 : 05〜13 : 50
              BS-2    9月 7日 (日)22 : 00〜22 : 45


      俳優佐藤輝 NHK大河ドラマ『武蔵』
                   
染師になった、佐藤 輝


 大河ドラマは99年の『元禄繚乱』に大石内蔵助の忠僕・八助役で出演して以来、久し振りの出演です。

 第35回は、旅の途中の宮本武蔵(市川新之助)が染物屋の庭先に干してある布の美しさに足を止め染師(佐藤 輝)と立ち話をして休んでいる所に、一乗寺下り松で敗れ執拗に武蔵をつけねらっている祇園藤次(阿部 寛)がやって来て、染師の目の前で斬り合いが始まる展開。染物が揺れる中での大立ち回り・・・その結末は。武蔵の美意識を表現する大事な場面。
 第36回は祇園藤次を追って来たお甲 (かたせ梨乃)が、武蔵と同じように美しい染物に足を止めて染師と立ち話を始めたが、染師から思いがけない話を聞かされて・・・。これも二人だけの大事な場面。
 演出は木村隆文。

 染師の佐藤 輝、ひょうひょうとした演技をお楽しみ下さい。


■NHKラジオ深夜便『枯れない人々』2004年再放送
 2003年9月に放送されて好評を頂いたマルセ太郎原作『枯れない人々』が2004年再放送されます。家庭裁判所での離婚調停の物語。口説き文句と男女の出会いと別れのパターンが見事に描かれている。聞く人それぞれに思い当たるだろうストーリーが面白い。佐藤 輝の画家・神田役をお楽しみ下さい。
   放送日時(深夜です。日時をご注意 ! )
   『枯れない人々・前編』ラジオ第1放送・FM放送
           
2004年2月25日(水)午前1 : 08頃〜1 : 38頃(24日深夜)
   『枯れない人々・後編』ラジオ第1放送・FM放送
           
2004年2月26日(木)午前1 : 08頃〜1 : 38頃(25日深夜)


放送終了しました
NHKラジオ深夜便小劇場
『枯れない人々』

   原作・マルセ太郎、脚本・松原一成、音楽・立原摂子、演出・枡田 豊
   出演・中村メイコ、有川 博、佐藤 輝、新藤栄作、磯西真喜

   ◆放送日(深夜です。日時にご注意 ! )
   『枯れない人々・前編』ラジオ第1放送・FM放送 同時放送
           9月2日(火)午前1 : 08頃〜1 : 38頃(1日深夜)
   『枯れない人々・後編』ラジオ第1放送・FM放送 同時放送
           9月3日(水)午前1 : 08頃〜1 : 38頃(2日深夜)

 マルチ・アーティストとして知られたマルセ太郎の原作は演劇の戯曲として書かれ渋谷・ジァンジァンなどで舞台公演された作品。
 家庭裁判所での離婚調停の話で、口説き文句と男女の出会いと別れのパターンが見事に描かれている。聞く人それぞれに思い当たるだろうストーリーが面白い。

 収録を了えた佐藤 輝は「マルセ太郎さん本人をモデルにした神田と言う僕の役は、名古屋章さんが出演される予定だった。名古屋さんは器用だけど味のある俳優で、かつてテレビドラマでご一緒した時には大変お世話になった先輩。マルセ太郎さん、名古屋章さんお二人のご冥福をお祈りします。」
 「リハーサルは、どの役も全エネルギーをぶつけ合う演技が要求されるのでフラフラにくたびれたが、録音本番では役柄にピッタリの配役(と中村メイコさんの談)に加えて前日のハイテンションのリハーサルが生きて快調。5時間の予定が3時間で上ってしまった。とても心地良い緊張感の、楽しい仕事だった。中村メイコさんがおっしゃった僕にピッタリの役ってどんな役なのか、そして枯れない人々って・・・、夏の真夜中に大笑いして下さい。」
 「それにしても有川 博さんとは本当に久し振り。以前、テレビのレギュラーとしてご一緒した。昭和44年にTBSで放送されたポーラテレビ小説『安ベエの海』に有川さんは主役・木内みどりさん(安ベエ)と結婚する相手役の海軍士官をりりしく演じていた。一方僕は安ベエの家に出前に行く長寿庵の店員・稲葉十三郎。安ベエに思いを寄せるのだが、安ベエの相手が海軍士官と聞いて、もてるには海軍に入るのが一番と予科練に入隊。特攻隊で命を散らせる役。二人とも、若かった。テレビが未だ白黒の時代だったね。としみじみ語り合った」と話しています。


蝉よ鳴け鳴け、この夏に

 ここ4日間、ようやく夏らしい暑さになった。この暑さはぼやかない、有り難く喜んでいる。
 この夏空に合わせたようにタイミング良い誘いを受けて、23日朝、鎌倉由比ヶ浜の知り合いの家に出掛けた。
 夜明け前から蝉が元気に鳴いている。例年ならうるさい程に響く近くの桜並木の蝉がこの夏の前半は少なくて一人気を揉んでいたがそのあたりからも聞こえて来るので胸をなで下ろす。
 子供のころに夏休み一日目の朝を迎えたような、心地良い興奮で起床。バスタオルや水着、パジャマ、着替えの短パンをバッグに詰め込む頃は、海浜学校に出掛ける小学生の心境。朝食もそこそこに家を出た。頭には、今年の天気ではかぶることもなく終ってしまうかと思っていた青色の網織りハットを初めて乗せて。
 
 タクシーにするか江ノ電で行くかと聞かれて即座に「江ノ電」と答えたのも、数時間置きにしか来ない列車を見たくて2キロの田んぼ道を駅まで一人歩いて行った子供の頃の気持ちだ。
 うまいことにほぼ満員の電車の運転席の直ぐ後ろに立てた。単線の両側に家並が迫り、線路に面して門があったりそこから細い歩道が続いたり、直線が急にカーブしたり飽きない眺めだ。

     俳優佐藤輝 撮影 神奈川県鎌倉市 江ノ島電鉄 江ノ電

 早速水着に着替え、ビーチサンダルをつっ掛けて海へ。空はこの夏一番の青空。潮の香りが嬉しい。36年前、大船撮影所で仕事をしていた夏に、この浜続きの材木座海岸の松竹海の家に何度も遊びに来たがその頃を思い出した。
 海に入るのは・・10数年振り?! いつ以来だろう三宅島以来かな、いやその後、故郷の庄内浜でキャンプして以来かも。だとすると14年振りだ ! ! 海も好きだしキャンプも好きなのに、こんなに長い間夏を楽しむ時間を持てなかったんだ。夏は舞台が続いたからねエ。
 心配していたクラゲも出ず、程よい南風に波乗りを楽しんだ。沖ではウインドサーフィンの帆が列を作っている。
 海の家の設備も良くなったものだ。温水シャワーにシャンプーやドライヤーまでついてトイレもキレイ。

 近くのドイツ人一家がやっているドイツ家庭料理店・シーキャッスルに演奏があると聞いて、夕食はここへ。アメリカ人のキーボードとベースのデュオ・コンボ。曲はジャズからロックまで幅広く、長身のキーボード、アルが歌う。
 先ずはドイツビールで乾杯だが、何と、我らが5人連れでアルコールを飲めるのは僕ただ1人。 5つのジョッキーを独り占めにする、カイカン ! ! チーズ入りのマッシュポテトといわし、きゃべつの酢漬けが美味い。パンも美味かった。
 一緒に行ったサックス奏者、植松孝夫さんが自宅からサックスを持って来させ、飛び入りで演奏に加わった。途端に今迄BGM的だった演奏が打って変わって熱を帯びた。ホント、音楽は世界共通語だね。打合せも無しにすうっと一つに溶け合える。トリオになった。賑やかにお喋りしていたお客さんも身を乗りだして演奏を聴き、乗って手拍子を打つ。ヴォーカルのKakkoさんもフロアーに出て歌い出した。何と言う豪華なセッション。思いがけないプレゼントにお客さんは大喜びだ。

 天才と言われベルリンフィルと共演し、カーネギーホール等でも演奏している植松さんをお客さんがそうとは知らずに帰るのは勿体無いと思い、ちょっと出しゃばりだが、マイクを借りて僕が植松さんとKakkoさんを紹介させて貰った。

 ロックやチャールストンではショートパンツに赤いソックスの僕も大乗りでKakkoさんと踊った。そのKakkoさんの感想は「佐藤さんにもジキルとハイドが住んでいる」。いつもの僕なんだがなあ。
 ほろ酔いの頬を潮風に吹かれながらねぐらに帰った。

    

 5時半に起きて浜に出る。昨日にも増して澄んだ快晴。乾いた空気。逗子、葉山から出たのだろう、遥か沖にはヨットのセールが幾つも見える。
 漁船が魚を水揚げするのを見に行ったのだがそれには遅すぎたようだ。途中の店でシラスを買いつつ朝の散歩。犬を連れた人とたまに会うだけの日曜の早朝、垣根越しに見える酔芙蓉の花などを眺め星の井戸から長谷を回って1時間半。
 さっとあぶった地元産の鯵の乾物とみそ汁が美味くて、3杯目をそっと出した朝食。


 逗子に魚を買いに出る。
 小坪漁港前で生のキンメダイ、サザエ、カマスの干物を買って逗子マリーナで休憩。背の高いヤシの並木に白い壁とレンガ色の瓦の建物が並んでいる。まるで地中海で遊んでいるような気分で船だまりのヨットを眺めながら食べたシャーベットの美味いこと。お口直しにはとろーりメープルシロップのチーズケーキ。

     俳優佐藤輝 神奈川県逗子市 逗子マリーナ

 昨日海からの帰りに寄って、ソフトクリームが美味しかった江ノ電由比ヶ浜駅近くのこじんまりしたレストランで食事。タンシチューを横取りして自分はステーキ。別に頼んだ、ほかほかのガーリックポテトフライが美味い。カレーライスも美味いそうだがそれは次回の楽しみとして残した。

        

 鎌倉には観光客に知られていない美味しい店が多い。別荘代わりに遊びに来てと言われても、来る度に太るのでは困るしなぁと思いながら今年の夏を味わった鎌倉を後にした。

                     輝 ☆彡 2003.8.26


『ろば 2003』稽古初日

 11月の『ろば』公演に向けて今までも個々に台本や音楽の打合せをして来たが、8月13日、
スタッフ・キャストによる顔寄せが行われ、稽古がスタートした。

 よりによってなぜ盆の13日の集まりになったのかと言うと、この日なら旅公演に出ているスタッフも東京に帰って来ることになっていたから。『ろば』はイメージでつないでいくファンタジックな構成になっているので台本を読んだだけでは解りにくい。全員が、作品について同じ説明を聞いて同じ認識を持ってスタートして欲しかったから無理を承知でこの日にお願いした。

 お盆休みでガラガラになった地下鉄で、人通りの少ない四谷3丁目の事務所稽古場にみんなが集まって来た。新しい舞台創りに取り組む意気込みと緊張感を秘めた顔だ。
 制作の天童真理子がみんなを紹介した。
 舞台監督の粟飯原和弘さんは『34丁目の奇跡』『天国から来たチャンピオン』でお世話になったし、それよりずうっと以前、僕が坊主頭になった帝劇『南北恋物語』で蜷川幸雄の演出部にもいたはず。舞台の仕込みと進行の段取りをキッチリ取り仕切ってくれる頼りになる大黒柱。
 照明、今野恵美子さんとは今回が初めて。TALLY HOでもご一緒の予定で、この台本と僕の演出からどんなファンタジーを見せてくれるか、楽しみだ。
 音響の井出比呂之さん、操作の平間さんには先月急遽お願いした『牡丹灯籠』でお世話になり、その人柄が良く分っている。

 音楽担当で出演もするギターの豊島修一さんは「もんた&ブラザース」の元メンバー。箱木さんの紹介で初めての仕事だが、どんどんふくらむイメージを受け止めて対応してくれる。舞台では初めてセリフに挑戦するし、臨機応変のギター生演奏が楽しみだ。
 出演して歌唱指導も担当するKakkoさんは知る人ぞ知るジャズ・ヴォーカリスト。「お手伝い出来ることがあったら・・」の言葉に、二つ返事で出演をお願いしてしまった。京王プラザ45階ラウンジで聞いた魅力的なソフトな高音がこの舞台でも生かされたら『ろば』の世界が広がる。

 キャストの小柳こずえさん。小劇場で活躍していた大阪から上京して初めての舞台。なかなか意欲満々の現代っ娘で、期待の新人だ。
 箱木宏美さんは『牡丹灯籠』では舞台監督として急遽登板してもらったが、実は中島淳彦作品を継続して上演している劇団ハートランドで大活躍の人気女優。福山秀子さんと立ち上げた演劇プロジェクトTALLY HO第1回公演を目指して多忙のところを、あのエネルギッシュで存在感あふれる演技を期待して出てもらった。
 演出も担当する僕・佐藤 輝。22年振りのろば・一文字を現代性を持った『ろば 2003年版』として新鮮に演じたい。今回は高校の演劇教室として上演するが、一般向けの質の高い作品として創る決意だ。大いにご期待下さい。(当日は希望する一般の人、と言っても関係者だが、入場出来るようにしてほしいと制作に要望している)

 先ずは舞台の構成を説明して、次はセリフを止めながら、照明、効果、音楽の切っ掛け、場面の変わり、次元やイメージのスライド、作品の構成を順々に説明。セリフの直しもして、これで台本を読んだだけでは解らない作品の構成を理解してもらえた。ようやくみんなに、納得してほっとした笑顔が見られる。

 構成が解ってひと息ついたところで通して本読み。立ちになって動きが入ればまた少し変っていくが、おおよその流れと時間をチェック出来た。稽古の進め方もほぼつかめた。

 劇の冒頭と最後に歌うコーラスの、上ったばかりの編曲を豊島さんがパート分け。夫々が音域が合うか自分のパートを確認し、Kakkoさんが歌唱指導。通して軽く歌ってみると、みんなの声が違和感無く、まとまりの良い響きになっている。これは台本指定通りに美しいハーモニーで上手く行きそうだ。
           
 初顔合わせの人も多いので近くの居酒屋で乾杯。
 台本・演出についての質問や要望が次々と出て来る。それに汗だくで答える。この若い俳優たちが僕にどんな刺激を与えてくれるか、どう成長して舞台をふくらませてくれるか、11月が楽しみだ。

                     輝 ☆彡 2003.8.22


『牡丹灯籠』満員御礼 !

 8日、台風の影響が心配される不安定な天気の中、飛行機、新幹線に乗って遠路はるばるのお客さまをはじめ大勢のお客さまに観て頂きました。ご来場、ありがとう御座居ます。また、酒田市長・阿部寿一様からはご丁寧なお祝い電報を頂戴しました。ありがたい事でした。

 この作品をあるレベルにする事が出来たのは、第一に大西信行先生がこの企画のために新しく書いて下さった台本の良さ。あの大作をコンパクトに、演者を引き立たせるようにまとめて下さった。それだけでお客さんは納得してくれた。
  第二には、佐藤輝の演出ならば手伝うと安いギャラで急遽参加して下さった舞台監督の箱木さん、音響の井出さん、平間さん。そして会場の照明、宴会場スタッフ。諸々の段取り、連携の悪さ、独りよがりの注文をカバーして短期間で良くぞ仕上げて下さいました。このスタッフに心から感謝申し上げます。有難う。お疲れ様でした。

 演出としては、ホンの良さを生かしてもっと客の心に響くエネルギーのある、面白い、入場料に見合った作品に出来たら良かった。
 こころざしの高さが作品の質を決めるとしみじみ思った。良い勉強をさせて貰った。

                輝 ☆彡 2003.8.9 台風10号が北上


隅田川花火

 池袋から乗った秩父夜祭りに向かう電車は、途中の駅から乗って来る乗客で椅子に掛けていても体が座席にめり込むほどに押され、外から車体を見たらきっとコロンコロンに太った芋虫のように見えたかも知れない超満員だった。
 そんな20年前の光景を思い出させた26日の地下鉄銀座線、浅草行き 。

 日本橋で、とても乗り込めず1本やり過ごしたら次の電車には何とか乗ることが出来た。が、神田、上野と降りる人より乗ってくる人の方が遥かに多い。隣りには、この時ぞとばかり見せびらかすが如く、時々チュッチュクしながらぴったり抱きあっている若いカップルの女性の体。こんな時は顔の向き、手の置き場所に困る。仕方なく自分の体を両腕で抱く形。重い買い物袋が腕に食い込むのを見かねて、座席のゆかた掛けの女性が預かってくれた。あゝ、助かった。

 一つ手前の田原町で降りて雷門1丁目の知人宅へ。5月の三社祭以来、2度目の訪問。花火では初めてだ。
 知人の会社の人たち7人が先客。若い女性3人は、俳優が来ると聞かされていたのか、僕が入っていくと慌ててキチンと正座をしてご挨拶。別にオーディションする訳じゃ無いですよと名刺代わりのホームページ案内を配って仕事の話などしながらも、皆さんのペースに乗り遅れまいとビールを飲む。時々予告の花火が轟くので急かされた気持ちでまた飲む。
 ほど良く酔ったところで南に5分ほど歩いて寿4丁目にある知人の実家前に移動。東へ300メートルも行けば隅田川沿いの町に出るその通りは道一杯にシートが敷かれ町内中が宴会の真っ最中。この正面に駒形橋と厩橋の間で上げる花火が見えるのだと言う。期待しながらキャンプ用の折畳み椅子に腰掛けて、また食べては飲む。シャツ1枚では少々肌寒さを感じるから、飲むに限る。

 定刻、花火が上った。酔った顔が一斉に東の空を見上げた、が、喜びの声は途中から力が抜けてしまった。何と、円く見える筈の花火が、円の中心も含めて右下4分の1が去年まではそこに無かった新築工事中の高層ビルの陰になっている。そこここから落胆とビルを呪う声が上がった。間を置かずに次々と上る隅田の花火も北風が強くなると右に流されて、更にビルの陰に隠れてしまう。
 僕がビルをセットの背景に見立てて「大道具さん、奥の高いビルをわらって ! 」と冗談を言うと、大阪から単身赴任していると言う知人の同僚が「まるでポルノを見てるようやな、一番大事なところが見えへん」と続けた。

 初めてなのに人なつっこく足許に寄ってきた知人宅の愛犬ベリィを抱き上げると体が暖かく、シャツ1枚の肌寒さには丁度良い暖房。鼻の頭をペロペロ舐められながら、また酒を飲んだ。


 ここでクレームあり。「他所の家の子の話題は入れたのに、可愛い私のは入れないの?」。
  そう言えば今まで「佐藤紅子、4才」を紹介していなかった。
  呼べば返事をするし微妙なコミュニケーションは出来るし、感情表現が豊かで自分のしたいことははっきり主張するし遊びを楽しみ何事にも好奇心旺盛、見た通りの美人でなかなか賢い文鳥の3代目ベニコです。好きなもの、スイカ、アイスクリーム(ハーゲンダッツに限る)、チョコレート。誕生日は2月14日。


          俳優佐藤輝 手乗り文鳥・紅子

                     輝 ☆彡 2003.7.30


■NHKラジオ深夜便『枯れない人々』2004年再放送
 2003年9月に放送されて好評を頂いたマルセ太郎原作『枯れない人々』が2004年再放送されます。家庭裁判所での離婚調停の物語。口説き文句と男女の出会いと別れのパターンが見事に描かれている。聞く人それぞれに思い当たるだろうストーリーが面白い。佐藤 輝の画家・神田役をお楽しみ下さい。
   放送日時(深夜です。日時をご注意 ! )
   『枯れない人々・前編』ラジオ第1放送・FM放送
           
2004年2月25日(水)午前1 : 08頃〜1 : 38頃(24日深夜)
   『枯れない人々・後編』ラジオ第1放送・FM放送
           
2004年2月26日(木)午前1 : 08頃〜1 : 38頃(25日深夜)


NHK『枯れない人々』

 2,3日前の週間予報では、隅田川花火のある19日は曇りのち晴れ。その頃が梅雨明けになりそうな話だった。よし、今年は浅草で花火を見るぞ ! と楽しみにしていたのに、さっきの予報では今度の日曜日まで雨が続くことに・・・。今朝、浅草の友人からの誘いに二つ返事で約束をしてしまったのになぁ、ザンネンだ。
 今日の気温は4月末から5月上旬並みと言うから、こんな時は体調を崩し易い。もう治ったが先週は咳が出て辛かった。それをぶり返さないようにしないと。

 NHKの「ラジオ深夜便小劇場」、マルセ太郎原作『枯れない人々』。
 家庭裁判所での離婚調停の話で口説き文句と男女の出会いと別れのパターンが見事に描かれている。聞く人それぞれに思い当たるだろうストーリーが面白い。
 昨日のリハーサルは、話の可笑しさに笑いをこらえながらも内容はどの役も全エネルギーをぶつけ合う演技が要求されるので通しを2回しただけなのにもうフラフラにくたびれた。その疲れを中村メイコさんが差し入れて下さった青柳の水羊羮の上品な甘みが癒してくれた。

 今日の録音本番。どれも役柄にピッタリの配役に加え、昨日のハイテンションのリハーサルが生きて快調。5時間の予定が早々と3時間で上ってしまった。出演の中村メイコさん、有川博さん、新藤栄作さん、磯西真喜さん、脚本の松原一成さん、演出の枡田豊さんと記念撮影をして気分良く雨の渋谷を歩いて帰った。心地良い緊張感の、楽しい仕事だった。


俳優佐藤輝 NHKラジオ深夜便小劇場 枯れない人々 
前列左から有川博さん、中村メイコさん。後列左から演出の枡田豊さん、新藤栄作さん、佐藤 輝、磯西真喜さん、脚本の松原一成さん。(撮影・天童真理子)


 放送は8月末の予定です。ピッタリの役ってどんな役なのか、真夜中の放送ですが大笑いして下さい。
                     輝 ☆彡 2003.7.23



 2003年9月〜12月 新しいページへ 古いページ2003年2月〜7月 
Copyright©2003-2018 TERUTSUU All Rights Reserved 記事・写真の無断転載を禁じます。