俳優・佐藤 輝-42

あそびごころの 佐藤 輝の世界 俳優・佐藤 輝 - 42
2017年12月
   
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2017年12月



目指すは3,026m !  乗鞍岳山頂剣ケ峰 !! 




山頂の神社と鳥居が見える。もうすぐそこだ ! がんばれサトウテル ! ! でも、もう空気は薄い。



 9月10日、朝4時10分、松本市安曇にある乗鞍高原観光センター前バス停からご来光バスが発車。

 真っ暗い乗鞍エコーラインをくねくねと左右にカーブしながらどんどんと高度をあげる。
 標高約1,500mから一気に2,700mの畳平手前の長野岐阜県境ゲートまで50分。

 くねくねカーブと酸素濃度の低下で少し気分が悪くなったが、バスを降りて大きく深呼吸を繰返したら体調が回復した。

 ゲートから南に向かって、5時18分の日の出時刻に間に合うようにと富士見岳(2,817m)山頂を目指した。が、強風にあおられて足元が安定しないので風下の岩陰でご来光を待つことにした。







 今登ってきたルートをたどって北にある大黒岳(2,817m)方向を見ると、その先に、北アルプスの名峰・槍ケ岳(3,180m)が穂高の峰々を南に連ねて槍の穂先をつんと立てているのが明け行く茜の空を背景にしてくっきりと見えた !




北アルプスの名峰・槍ケ岳(3,180m)



 大感動 !

 3,000m級の山々を水平方向に望める雄大・広大な展望に息を呑む。

 そこに立っていることのダイナミックさ。







 間もなく東の空の雲の切れ目からご来光の光芒が空に広がった。

 直ぐ上の山頂からも、下にいるグループからも、遠く大黒岳山頂からもバンザーイの声が湧き上がった。







 ご来光の光の中で、気分最高 ! !

 富士見岳山頂へ、風に耐えながら、アデランテ !




富士見岳山頂。後方は山頂に乗鞍観測所(旧コロナ観測所)の観測ドームが立つ摩利支天岳(2,872m)と雲のかかっている山は乗鞍岳。



 体が吹き飛ばされそうな強風と寒さ !
 実際、帽子が飛ばされてしまった。


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 富士見岳から下ると風がぐんと弱まって、登山道沿いにはトウヤクリンドウなどの高山植物が所々に花を咲かせているのを見てホッと笑顔に。

 右に別れる摩利支天岳への分岐点を過ぎて、左下の肩ノ小屋口バス停からの道と大雪渓を正面に、更にその上の乗鞍岳を眺めながらゆるゆると肩ノ口小屋へ下る。







 ここで朝食。凍えた手足にヒーターの温風が気持ち良い。

 休憩して体調と気持ちを整える。

 ここからいよいよ山頂剣ケ峰までの本格的な登山が始まる。







 雲に隠れている山頂目指していざ、アデランテ !

 ともかく焦らずマイペース。
 先を急ぐ登山者にはルートの端に寄って道を譲る。その間にこちらは休憩、しながらそこに立っている世界を満喫する。
 登頂までの全ルート、全眺望、全一歩一歩を楽しみ味わい尽くしたいから山に登る。
 登山口から山頂まで、場所の移動だけではない、山を楽しむ、楽しむことを楽しむ。




中央に2つの白い観測ドームを持つ乗鞍観測所(旧コロナ観測所)が立つ摩利支天岳。その右手遠方に見える峰々は槍ケ岳から続く穂高岳、前穂高岳。その下に、摩利支天岳をまいて肩ノ小屋まで下ってきたルート。左に続く赤い屋根の建物群は宇宙線研究所観測所(2,770m)。



 振り向けば、ああもうこんなに登ったんだと広がる眺めに感激の続き。




摩利支天岳と槍ケ岳。







 足元だけを見ながら黙々と登って来て、相当頂上が近くなっただろうと上を見上げたら、今までよりも険しい風景が待っていた。

 あそこまで、行くんだな !? うんッ ! アデランテ ! !


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 右手に重くそびえる朝日岳(2,975m)に続く砂礫のスロープに目を凝らすと、ぽつんと駒草の濃いピンクの花と白緑の葉があった。頑張っているなぁ、と声を掛けた。

 こっちが励まされて、また次の一歩を踏み出す。







 山の天気は変わりやすい。

 振り返ると、さっきまでくっきりと見えていた槍ケ岳を、西側から出てきた雲が見る間に広がってその姿を隠してしまった。その後はもう見ることが出来なくなった。

 朝日岳中腹を回り込んで、小さな丘のような蠶玉岳(蚕玉岳 こだまだけ 2,979m)に登る。丘の裾を迂回するルートもあるが、小さいながらもここも乗鞍岳山頂部のカルデラを構成している峰の一つ。登った。

 山頂には木の標柱が立っていて、なぜか「蚕玉岳 二九八〇米」と彫り込んである? そして、少し離れた岩の上に「蠶玉神社」の石柱が横たえてある。







 蠶玉岳から少し下って剣ケ峰へ登るルートは馬の背になっている。
 ここで仰ぎ見る乗鞍岳山頂は、右奥に大日岳(3,014m)を従えて見事に堂々と風格がある。

 ここから、丁度ガスが消えた右手(西側)を見ると、下に鮮やかなコバルトブルーのカルデラ湖・権現沼が現れて、歓声をあげた。







 湖面と呼応するように、空は秋晴れブルー。







 剣ケ峰直下の山頂小屋に立ち寄って高山植物の本などのオリジナルグッズをチェックしながら一息入れて、最後の岩場登りへアデランテ ! !


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 南向きのルートを登りきって視界が開けると左前方に亀の背中のようにゆったりと弧を描いた高天ケ原(2,829m)が現われた。







 そこから南側に一気に視界が開けたが、残念ながら雲に遮られて富士山も御岳山も望めなかった。







 それでも剣ケ峰から南西に連なる大日岳(3,014m)、屏風岳(2.968m)、薬師岳(2,950m)の外輪山をはっきりと見ることができた。







 山頂の登りきった長野県側に東向きの朝日権現社(乗鞍大権現)の小さな社があって、先ずは健康で登頂できたことに感謝してお参り。

 裏側に回り込んでびっくりした。







 今お参りした社と背中合わせで、岐阜県側に西向きの少し大きな社、乗鞍神社(鞍ケ嶺神社)があった !
 神職も駐在していて、お祓いやご祈祷の奉仕をしている。そうか、下から見えた建物と鳥居はこの神社のものだったのか。

 乗鞍本宮の額を掲げたこちらにも朝日権現社と同じ気持ちで参拝した。







 この神社の前に三角点と「剣ケ峰 三〇二六米」の標柱が立っていて、登山者が列を作って記念写真を撮っている。

 僕もその一人に・・・・、その時にわかに背景がガスったぁ。

 さっきまで大日岳がくっきりと見えていたのに、それはないだろう、とぶつぶつ。賽銭が少なかったかなぁ。


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 登山道の両側にハイマツがびっしりと生えていて松ぼっくりがいっぱいばらばらになって落ちているところがある。 ん?
 ひょつとして、ホシガラスの仕業かな、と思って見回すと、向かいのハイマツの枝から出たり入っている一羽を発見した。

 胸前の白い点々模様が中々モダンなホシガラス。

 この所、山岳ドキュメント番組を見ていると時々ハイマツの実をついばむホシガラスが話題になって登場している。この実が、冬の保存食として岩の間に埋め込んだりする、ホシガラスの大好物らしい。







 肩ノ小屋まで降りてきて一安心。
 腰を下ろして一休み。







 ソフトクリームの柔らかな甘さが口と咽喉を潤してくれる。

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 帰りに通る乗鞍エコーラインのくねくね道を見下ろしながらバス乗り場がある畳平に向かう。

 この乗鞍エコーラインを30年ほど前から、岐阜や金沢、高山でのロケの仕事には自分で運転して自動車で往復していた。越中八尾の風の盆にも勿論車で行った。

 雪解け水が至る所に豪快な滝を作っている初夏も、空が澄み渡る秋も、その度に乗鞍エコーラインを通った。
 その時に見たこのエコーラインの美しさ、ぐんぐんと高度が上がってそれにつれて広がる空の大きさと視界が広がってゆく爽快感。素晴らしい感動だった。
 3000m級の山々を水平目線で眺められる雄大な気分の良さをその頃に知った。

 その後舞台出演が多くなって自動車で乗鞍方面に行く機会がなくなった。それに、2003年からマイカー乗入れ規制が実施されて長野と岐阜を乗鞍岳を越えて行くことができなくなった。

 あの乗鞍越えの感動をもう一度味わいたい、その思いが強くなって今回の乗鞍岳登山になった。







 剣ケ峰を振り仰ぐと、その手前の雪渓から歓声とスキーやスノーボードが雪面を滑り降りる時の音がシュワーッ ! シュワーッ !と響いてくる。











 朝にご来光を拝した富士見岳の裾を回ると、高山植物が次々と咲いている。











 足元を見たり、崖の上を見上げたりしながら、その道がとても短かく感じられた。

 今回はぐんぐんと高度が上がって行くスピード感は違ったが、30年前に感動したこの乗鞍エコーラインの美しさ、広がる空の大きさと視界が広がってゆく爽快感は更に増す素晴らしい感動だった。

 この喜びは来年も味わいたいし毎年味わいたい ! !

 そのためにもトレーニングを続けて頑張る。

                   佐藤 輝 ☆彡 2017.12.6

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