俳優・佐藤 輝 -12

あそびごころの 佐藤 輝の世界 俳優・佐藤 輝 - 12
2006年10月〜12月分


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2006年10月〜12月分

2006年暮の暮

 楽しいクリスマスを過されましたか?
 2006年の暮も暮、残り5日となりましたね。

 昨日は今年最後のジャズダンスのレッスンの後で、先生を囲んで、軽くパスタランチの会。
 先日は、高校同期の分科会。

 山形の酒田東高校を昭和39年に卒業した同期の会、「東京39会」は、地元で同期会が開かれない年には、東京で年1回の総会を開いている。今年も10月に総会を開き、酒田や米沢、仙台、愛知などから遠来参加もあって、40人が集まり、4次会まで続く盛り上がりをみせた。

 この総会の他に、小回りの利く「分科会」と称して年数回、新年会だの忘年会だのと軽く集まる。このところは新橋にある、故郷・庄内の郷土料理を出してくれる「Chookai(鳥海)」で開いている。
 今回の分科会には、名古屋から出張中の参加も含めて13人。この冬は酒田の港にハタハタの大群が押し寄せて大漁とのことで、直送されて来た、ぶりこ(ハタハタの卵)で腹がいっぱいにふくらんだ、大きなハタハタの味噌田楽に舌鼓を打った。飲み食うほどに話題は広がり、バカッ話にまぜっ返し。そのやり取りが、からっとして嫌みがなく、大笑いが続いて首の後ろが痛くなるほどだった。これは、還暦を過ぎて、みんな、肩の力が抜けたからかも知れない。と思い、人の本当の付合いがここから始まるなら、歳を重ねるのもまんざら捨てたものではないなと、心が軽くなって帰って来た。

  還暦をこしてなごみの年忘れ  輝

 今日は東京も強い雨。年末荒天の予報です。災害に遭わないよう、お元気で !

                  輝 ☆彡 06.12.26


オヒョイさん

 昨日は忘年会たけなわのハナキン。帰りの終電は、朝のラッシュ・アワーよりもひどいぎゅうぎゅう詰めだった。

 オヒョイさんこと、藤村俊二さん誕生パーティーが昨日夜にあって、久し振りにお会いし、楽しく過した。

 会場は南青山にある、オヒョイさんの店、ワインバー「オヒョイ'ズ」。ステキなこの店も10周年記念。それで会費は10円 !
 入口前の広場には、オヒョイさんの魅力ある人柄とお付合いの広さを物語ってあふれんばかりの花、花、花・・・。


       俳優佐藤輝 藤村俊二さん誕生パーティー オヒョイ'ズ


 思い返せば、この誕生パーティーが始まったのは6年前。2000年夏にオヒョイさんが出演した舞台『天国から来たチャンピオン』で共演した別所哲也さん、川上麻衣子さん、松本紀保さんを含めた僕たちみんなが、誕生日前日の7日夜に「オヒョイ'ズ」に集合し、8日の午前0時を期して、オヒョイさんを囲んで「ハッピー・バースデイ」を歌い、誕生日を祝ったのが始まりだった。それから毎年の恒例となり、初めの数年は割合内々のパーティーだったが、年を追うごとにお客さんと花が増えて、店からあふれるほどになった。

 今年もラッシュ・アワーなみの大盛会。有名歌手やタレント、業界人はもとより、幅広い各界からのお客さんなので、初対面の人たちと色々な話題を楽しめるのもこのパーティーならでは。
 今年は、『ラ・マンチャの男』の大ファンだと言う人と知り合った。サンチョの『本当に好きだ』を英語バージョンで歌う方で、ミュージカル、音楽から映画の話題と幅広く盛り上がった。

 オヒョイさんからは、いつも元気をもらっている。『天国から来たチャンピオン』をまたやりましょうね ! と固い握手をした。

                  輝 ☆彡 06.12.8


ワッハッハッハ !

 大笑い !

 書いてみるもんだねえ。
 先月このページに「故郷の実り」と題して、山形から届いた新米と果物のことを書いて、その中に、“地元酒田では新品種「のびのび」の試食会が開かれたという、その「のびのび」も早く食べてみたいものだ。”と書いた。
 何と、それを読んだ地元の人が、早速気を利かせて手配して“「まだ食べていない・・」ということで恥をかかせてはならない(⌒〜⌒)∂と思い、おせっかいとは知りながら無理やりお届けさせていただきました。どうかお腹にお納めになってください。”とその「のびのび」を送ってくれたのだ。
 どうして僕が恥をかくことになるのかはわからないが、いやあ、驚き、笑って、もちろん大感激の大感謝!


         俳優佐藤輝 山形県の美味しい米 みんなの感動米のびのび


 早速、ご馳走になりました・・・・。

    新米の湯気のむこうの目は宙を  輝

 ・・・・ンもう、何も言葉が出ないほど、うまい!
 深い味わい、コクのある甘味が口いっぱいに広がって、他におかずは要らない。あったらかえって邪魔になる。ぴかぴかに光っているだけでない。透明感があって、歯が白くなるような感じがする。
 先月は「至福の時」と書いたが、これはその上、「昇天の時 !」。嘘のように聞こえるが、ホントの感想。嘘だと思ったら、是非食べてみてください。きっと同じ感激の声をあげるでしょう。
 庄内期待の新品種「のびのび」の炊きたてを味わってみてください。


俳優佐藤輝 撮影 故郷山形県庄内平野から見る出羽富士、鳥海山
庄内平野のシンボル鳥海山(2,236m)。『出羽富士』とも呼ばれる。


 庄内や ああ鳥海や 庄内や

 芭蕉ではないが、庄内平野から望む鳥海山の、均衡のとれた優美な姿は、言葉にならないほど美しい。

 この北にそびえる鳥海山と東南の月山に抱かれた庄内平野が育んだ農産物、それに、西に広がる日本海で獲れた新鮮な魚介類、豊富な食材を生かして、故郷には、若い世代の料理人がどんどんと育っている。


俳優佐藤輝 故郷山形県庄内町の融合料理レストランまごころ

 庄内町の、講演をした中学校から道1本をへだてたところにある「融合料理 まごころ」に初めて入った。外見からは想像つかなかったが、大きな空間のあるしゃれた店内にはステキな絵が飾られ、心を遊ばせ、くつろがせてくれる。


俳優佐藤輝 故郷山形県庄内町の融合料理レストランまごころ


 料理 ? デリケートな味わいを楽しみました。舌は十分に遊び、もう、何も言うことはありません、です。細かいことは言いません。
  ・・・・ただ、・・・、冬眠前のこの時期、食欲旺盛なので、男としてはほんの少しばかり、量を増やしていただけると、全く申し分なしでした。いや、味わうには、あれくらいが、ひょっとしたら丁度良いのかな? とも、思いつつ。何しろ、スペインではあれの5倍ほどのランチが出てくるもので・・・。


俳優佐藤輝 故郷山形県庄内町の融合料理レストランまごころ


俳優佐藤輝 故郷山形県庄内町の融合料理レストランまごころ


 聞けば、「まごころ」の近くにある肉料理の店も美味しいそうだし、平野の写真を撮った田圃から直ぐのところにもうまい店があると言う。


俳優佐藤輝 故郷山形県庄内町の融合料理レストランまごころ


 食材の豊かな土地に最高の料理人とおいしい料理が生まれる。庄内には条件がそろっている。食は庄内にあり!
  新しい感覚の料理人が育っているのが嬉しく、スペイン料理「エル・ブジ」のフェラン・アドリアのような料理人であふれる庄内を夢見てしまう。次の帰省が楽しみだ。
  先駆者のしにせも安閑としていられないな、と思った。

                  輝 ☆彡 06.12.7


木下順二さん
 
 『子午線の祀り』の作者、木下順二さんが先月10月30日に死去されたと、今朝知りました。
 僕が俳優を志したのは、木下順二作『彦市ばなし』の天狗の子役を小学校6年の時に演じ、温かい拍手をもらったのが切っ掛けでした。
 1999年、『子午線の祀り』に伊勢三郎義盛役で初出演することになり、98年8月に新国立劇場のリハーサル室でおこなわれた顔寄せの折に、初めてお目にかかった木下さんにそのことを話すと、木下さんがにっこり喜ばれて「そうか。伊勢三郎も頑張って」と励まして下さいました。その時の先生の優しい表情を思い出します。千秋楽の打ち上げでは、舞台の成果をとても喜んで下さいました。以来、『子午線の祀り』の伊勢三郎義盛は、『ラ・マンチャの男』のサンチョとならぶ、僕の代表作といわれるようになりました。
 次の再演の折にでも、またお目にかかれるものとばかり思っておりましたが、永の別れとなってしまいました。
 俳優・佐藤輝の心を支えてくれた『彦市ばなし』『子午線の祀り』の作者、木下順二先生に心からの感謝を申し上げます。と共に、先生のご冥福を、衷心よりお祈り申し上げます。

                  佐藤 輝 06.11.30 


コスモスとペンギンの国
 
 先日、自転車で出たついでに、天気が良いのでそのまま荒川河口橋を渡り、久し振りに江戸川区にある葛西臨海公園まで足を延ばした。


俳優佐藤輝 撮影 葛西臨海公園のコスモス


 ここには東京湾の海水に足を浸すことができる長い人工砂浜と、それに続く広い公園がある。コスモスが咲き乱れている広い原っぱの上には大きな観覧車が回り、家族連れがゆったりと散策している。その東の海の先には東京ディズニーランドのお城の塔が見える。
 都立葛西水族園もこの中にあって、110匹の黒マグロと180匹のカツオの群れが巨大水槽で泳ぎまわっているのは壮観。丁度ペンギンの食事時間に合ったので、見物の人垣に入って、フンボルトペンギンと水槽のガラス越しに遊んだ。


俳優佐藤輝 都立葛西水族園 フンボルトペンギン


                  輝 ☆彡 06.11.22


故郷の実り

 庄内米「はえぬき」「ひとめぼれ」の新米、庄内柿、ラ・フランス、りんご・富士。山形から故郷の味がどっと届いた。

 庄内米は、江戸の昔から寿司屋が好んで寿司飯に使ったといわれる伝統あるおいしさ。現在の庄内米は、その後の品種改良で更においしくなっている。炊き上がったときの湯気のふくいくとした甘い香り、湯気の中に光るつやつやした輝き、ふっくらとかむ力をはねかえす弾力ある歯ごたえ、じわっと口中にひろがる甘さと香ばしさ。しばし、ご飯だけをかみしめて、にこにこしながら味わう、至福の時。さすが、コシヒカリとササニシキの元になった「亀の尾」を生みだし育てた土地の、誇りと精魂を込めて作った新米の味だ。写真を撮るよりも何よりも早く食べたくてすぐに炊いたので「はえぬき」は写真に入らず。
 先月、地元酒田では新品種「のびのび」の試食会が開かれたという。その「のびのび」も早く食べてみたいものだ。

 庄内柿は藤島(現・鶴岡市)に住む兄が、自宅の庭で収穫したものを送ってくれた、無農薬柿。市販の柿とくらべると、ずうっと甘く、味が深い。子供の頃、生家の庭にも柿の木が、接ぎ木した庄内柿や、伝九郎柿、大和柿、甘柿など5,6本あって、この季節には収穫と渋抜きの手伝いをしたものだった。それらの柿の木は、今は無い。湯ざわしした伝九郎の味など、今ではどこを探してももう味わうことの出来ない味だろう。

 西洋梨の女王ラ・フランス。山形県の内陸中央部、天童市や東根市が生産の中心地で、日本一の生産量。ヘタの横を指で押してみて柔らかくなっていたら食べる、その時期を見分けるのにコツがいるが、香りと甘くとろけるような歯ごたえ、舌触りがなんとも言えない。

 いただきまーす !

                  輝 ☆彡 06.11.15


『TAP DO !』と『上々颱風』

 どちらも先月観たのが2回目のステージで、どちらも30代、40代の女性パワーが支えている。

 『TAP DO !』は文字通りタップを中心にしたグループだが、そんじょそこらにゴロゴロしている、観客を無視してこれ見よがしにテクニックだけをひけらかしているグループとは大違い。4人のダンサーがキーボード、ベース、ドラムスの生バンドをバックに、時には掛け合いコラボレしながら、中々楽しくエネルギッシュで洒落た、実は高度なタップを見せてくれる。それもそのはず。日本初演の時に僕も出演した、あの「お金がじゃんじゃん」というものすごいタップダンスナンバーが入ったミュージカル『42ND STREET』で活躍していた今野直美さん、畠山眞葵さんもメンバー。他のメンバーも『42ND STREET』再演時の出演者だそうだ。休憩無しのステージは、観客の想像力を刺激して飽きさせることなく、コントで笑わせ、ジャグリング、バトントワリング、チア、パントマイム、歌、時にはリバーダンスと矢継ぎ早に場面が変る。どれもが中々のレベルで観客を楽しませ唸らせる。高度なテクニックが自己顕示欲のためにあるのでは無く、観客に喜んでもらうためにあると心得ているように見える。これぞ正真正銘のエンターテイメントのプロ。大きな拍手を送って次会の公演を心待ちにしている。

 『上々颱風』と書いて「シャンシャンタイフーン」と読むのは、同郷の白崎映美さんがボーカルで所属する音楽バンド。
 『上々颱風』の音楽を初めて聞いたとき、第一印象がエスニック。リーダーの名前が紅龍だし、そのサウンドから沖縄出身者か東南アジア出身者のグループかと思っていた。もう10年以上も前になるが、旧知の木の実ナナさんが主演しているミュージカル『阿国(おくに)』の舞台を観に行くと、音楽担当がその『上々颱風』の紅龍さん。そして2人のボーカル、白崎さんと西川郷子さんも出演していて「シャンシャンサウンド」を聞かせている。個性的なこの2人のボーカルが何とも言えない心地よいハーモニーを響かせる。その公演パンフレットで、白崎さんが酒田の出身だと知った。
 そして昨年の4月。『ラ・マンチャの男』の稽古に行くと、同じビルにある稽古場で『阿国』が愛知万博に出演するための稽古をしていると表示が出ている。これはめずらしい、久し振りにナナちゃんに会えるかなとその稽古場をのぞきに行った所で、偶然ばったり、白崎さんに出合った。直接会ったのはその時が初めて。白崎さんは酒田弁丸出しでしゃべる。僕も負けず劣らず余目弁でしゃべる。翌月は僕も名古屋公演だったので、名古屋で飲もうと意気投合したが、それは実行出来なかった。だけど、去年と先月、ライブを聞く機会があって、その素晴らしさをあらためて楽しんだ。『上々颱風』は僕が今、イチオシでお奨めするバンド。エスニックなのにジャポニズム、モダンなのにレトロ、燃えているのにぎらぎら脂ぎっていない、懐しく優しい響きが心を癒してくれる。あっけらかんと歌い飛ばしているかと思うと、乾いた心を潤し、聞く者を元気にする。
 その白崎さんの初ソロライブが今月16日にある。雰囲気のある素晴らしい歌唱。天性の明るさで、大らかに語り歌う姿は華があり、歌姫と呼ぶにふさわしい。僕が心から応援している素晴らしい歌手です。時間がありましたら、一緒にライブを楽しみましょう!

                    輝 ☆彡 06.11.6


 白崎映美 初ソロライブ「 白崎映美 〜月のみる夢〜 」
出演:白崎映美(Vo)、AYUO(G、ブズーキー)、岡部洋一(Prec)、近藤達郎(Key)、松永孝義(B)、坂本弘道(Vc)、原マスミ(G)、片山広明(Sax)
■2006年11月16日(木)
■開場18:30/開演19:00 
■三百人劇場(都営地下鉄三田線千石駅下車、A1出口徒歩1分)
■前売¥4,000/当日¥4,500(全席指定・税込)
お問い合わせ:M&Iカンパニー 03-5453-8899


「歌う講演会」写真

 母校・余目中学校での『サンチョを育てたふるさと・庄内』講演会当日の写真が、PTA総務部の渡辺綾子さんから送られて来た。
 舞台やテレビなど、作品の中で役を演じている時はある程度の計算が出来るが、講演では計算外の地の自分をさらけ出すので、その結果がとても気になる。写真を見て、ホッとした。


俳優佐藤輝 ミュージカル『ラ・マンチャの男』サンチョ 母校山形県庄内町立余目中学校講演



俳優佐藤輝 『ラ・マンチャの男』サンチョ 山形県庄内町立余目中学校講演


 渡辺さんには、準備の段階からお世話になり、講演当日も細かに気を使っていただいた。写真には「てるてる通信を読まれている保護者の皆さんから、学校へ連絡があったり、まだまだ佐藤輝さんの印象は新鮮です。新聞のエッセーやてるてる通信やホームページにと私たちへの温かい心遣いにみんなが感激しております。有難う御座います。今はすっかり稲穂も刈られて冬を待つ準備を整え始めた庄内の景色ですが、私たちはそれまでの間、秋を満喫しようと心わくわくしております。」と書き添えられてあった。皆さんが「歌う講演会」を喜んでくださった余韻が伝わってきて、僕も嬉しくなった。

 最上川には白鳥の大群も飛来し、間もなく日本海からの烈風が庄内平野に吹き荒れる季節だ。それまでのしばしの晴れ間を、皆さんが、芋煮会などで、庄内の秋の暮らしを楽しまれているのだろうと想像している。

                輝 ☆彡 06.10.28


マスター

 僕にとっての「マスター」とは、『仮面ライダースーパー1』で「へんし〜んッ!」するヒーロー・沖一也の面倒を見ている、モーターショップの「おやじさん」こと谷源次郎、そして谷源次郎を演じた俳優の塚本信夫さんだ。


俳優佐藤輝 『ラ・マンチャの男』サンチョ 仮面ライダースーパー1 チョロ 塚本信夫さんと 撮影した映像のスクリーンを見ながらアフレコをする右・塚本信夫さんと佐藤 輝。


 今から26年前、1980年10月から翌81年10月まで、1年間にわたって放送された『仮面ライダースーパー1』に、僕はモーターショップ店員で元は大泥棒だった愛称「チョロ」と呼ばれる小塚政夫役でレギュラー出演した。その東映大泉撮影所での1年間、温厚な塚本信夫さんを「マスター」と呼び、色々と面倒を見てもらった。ハルミ役だった田中由美子さんや他の出演者も「マスター」と呼んで慕っていた。
 番組が終ってからもまた何かの折には会えるだろう、是非お会いしたいと思っていたが、15年の時が流れて突然、「マスター」は劇団の公演最中に63歳の若さで急逝した。1996年10月1日だった。当時僕は都合がつかず、告別式にも出ないでしまい、気になりながら時が過ぎた。撮影現場ではレギュラー出演者の最年長者として、ロケの行き帰りには俳優の先輩として、公私共にお世話になった数々を思い出しては、機会があったら是非お参りしたいと思っていた。


俳優佐藤輝 『ラ・マンチャの男』サンチョ 仮面ライダースーパー1 チョロ 富士山樹海ロケ
1981年8月、富士山樹海ロケ。谷源次郎役の塚本信夫さん、ハルミ役の田中由美子さんと。


 そして、今年が没10年と知ったのを良い機会と思い立って、ハルミと都合を合わせ、先週、狭山市にある塚本さんのご自宅を初めて訪ねた。
 奥さんから、撮影当時や、ガリレオを演じながら倒れてそのまま亡くなられた状況を聞き、あらためてダンディーだった「マスター」の生き方や美学を持って語っていた生前の様子を細かに思い出した。好きだったコーヒーが献じられた遺影に向かって、ようやくお世話になったお礼を言うことでき、26年の心の重しがようやく取れたように、気持ちが軽くなって帰宅した。

 『仮面ライダースーパー1』は、昔テレビで見た少年少女たちが今では親となって子供たちと一緒にDVDで楽しみ、幼い世代のファンが増えていると聞く。そんな様子を「マスター」は、天上からにこやかに眺めているのだろう。

                  輝 ☆彡 06.10.26


NHKラジオ FMシアター 文化庁芸術祭参加番組

放送日 10月21日
(土)夜10時〜10時50分 NHKラジオ FM放送

8月26日に放送されたラジオドラマが、好評につき
平成18年度文化庁芸術祭参加ラジオ番組
として再放送されました。
ステレオ放送による音の世界の人間ドラマです。


『百億光年の貝殻』 作・相良敦子 音楽・北爪道夫 演出・保科義久
出演・横堀悦夫、山田辰夫、水野ゆふ、佐藤直子、佐藤 輝、小野賢章


前回放送後に寄せられたご感想
 ラジオで、サンチョ様のお声がわかるかしら・・と思っていましたが、一声でわかりました(^^)
最初は、辛くてかわいそうなこととお話を聞いていましたが、運命って・・大きなテーマで。
飲み屋を営む山下さん、雰囲気がありましたね。山下さんは、ストーリーを運ぶ上で、大事な存在でしたね。
最後に、『ハマサキ(?)』さんの赤ちゃんをあやしていた主人公の親子が微笑ましかったです。
ちょっぴり、運命とやら〜考えさせられました。
素敵な番組でしたね。 おの

俳優佐藤輝 NHKFMシアター 百億光年の貝殻 収録スタジオ
『百億光年の貝殻』ドラマ収録後のスタジオで。
左から佐藤 輝、演出・保科義久さん、作・相良敦子さん、
出演の水野ゆふさん、横堀悦夫さん、小野賢章さん、後藤 敦さん。


歌う講演会

 先週土曜日9月30日、故郷・山形県庄内町の余目中学校PTA主催による「教育講演会」で講演をした。
 初めて入る学校の玄関には「せんぱい、おかえりなさい ! 」と歓迎の看板が立てられていて、母校に帰った実感に感激した。


俳優佐藤輝 故郷山形県庄内平野
まぶしい。秋晴れの庄内平野は黄金の稲穂。稲刈りの真っ最中で講演会に来れなかった保護者も多かったと聞く。(鳥海山の眺めは、庄内町のこのポイントからが一番美しいと思うが、この日は雲がかかっていてザンネン ! )


 母校のステージに立ったのは29年ぶりのこと。
 後輩の在校生559名と教職員、生徒の保護者、それに一般公開講演会だったので地域住民の皆さんが加わり、約700名の皆さんが、本当に熱心に90分の講演を聴いてくれた。
 演題は「サンチョを育てたふるさと・庄内」。
 ミュージカル「ラ・マンチャの男」「屋根の上のヴァイオリン弾き」などの舞台で歌っている劇中歌や「子午線の祀り」で演じている伊勢三郎のセリフを入れて、僕の感性を育てた庄内の自然と文化の素晴らしさを語った「歌う講演」。
 喜んで聴いてくれたようで、その後のPTA交流会では、教職員、保護者の皆さんと庄内の魅力と夢を熱く語り合って、大いに盛り上がった。考えてみると、校長先生はじめこのメンバーは皆さんが僕より若いわけで、その世代の人たちが夢を語るエネルギーに、庄内の未来の明るさを感じた。僕にとっても、有意義な会だった。


俳優佐藤輝 山形県庄内町立余目中学校講演
PTA交流会。「余目中学校旧校歌」と「和合中学校校歌」を知っている人が僕と一緒に歌い、現在の校歌を全員で歌った。


 29年前のステージは、僕が結成・主宰した劇団動物園の旗揚げ公演で、観世榮夫さん演出のミュージカル「紅葉乱舞車達引(もみじまうくるまのたてひき)」。東京公演のあと、総勢二十六人のスタッフ・キャストを引き連れて酒田・余目・鶴岡と庄内で公演したが、これがミュージカルの山形県内初公演の記録となった。中学校の体育館のステージに、特設の張り出し舞台とセンター花道が作られ、電気も引き込んでの大掛かりな公演は大成功だった。

 また、僕が中学校の生徒だった頃、秋の学芸会の演劇に3年続けて出してもらった。思い返してみると、僕にとって中学の3年間は、俳優養成所にいるみたいなものだった。中でも3年生で演じた「ああ無情」(ミュージカル「レ・ミゼラブル」の原作)の主役ジャン・バルジャンは、本来は力持ちの大男であるはずの役を、小柄で当時は痩せていた僕がやらせてもらい好評だったことは、その後、俳優を目指した僕を支えてくれる大きな力の一つになった。当時は演劇の好きな先生がたくさんいて、暗くなるまで一生懸命指導してくれたものだった。


         俳優佐藤輝 中学3年の『ああ無情』ジャンバルジャン
           中学3年のジャン・バルジャン。


 今、校舎全体が立て替えられ、当時の体育館は無い。

                  輝 ☆彡 06.10.4


母校・余目中学校で講演
『サンチョを育てたふるさと・庄内』

◆2006年9月30日(土) 14時40分より 山形県庄内町立
余目中学校
 母校の
余目中学校で講演。
出演した作品の劇中歌やセリフを入れて語る「歌う講演」。



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