『おしん 少女編』関西、四国、中国
全国公演第1ラウンドが無事に終わった。
11月1日に大阪・岸和田市で初日を迎えてから、京都・宇治市、奈良・橿原市、兵庫・神戸市、四国・徳島市、そして6日に中国地方・岡山市で公演したあと東京に帰ってきた。
涙が乾かないままの目で「泣くのが嫌だから観るのをやめようと思ったけど、観て良かったァ! 泣きっぱなし、感動しましたよゥ!」と感激の感想を言いながら、各地で知り合いや知人の友人などが楽屋を訪ねてくれて、元気と励ましをいただいた。特に旅先ではこれが大きな励み。ありがとうございました
!
旅先から掲示板にも少し書き込みしたけど、本当に久しぶりの、今までの色々な思い出と絡み合った土地土地を回る旅だったので、この1週間は僕にとって、とても感慨深い毎日だった。
ここ数年ずうっと、大阪に行ったら何としても寄りたいと思っていたのは鶴橋にある焼肉の店・吉田。
でも今回の泊りと公演は岸和田市。
関東に住む僕の感覚では、岸和田と鶴橋は遠く離れていて、公演前日の夜の間に簡単に行って来いができる距離ではないように思われてあきらめていたが、ホテルのフロントで聞くと難波で乗り換えても40分くらいで着くという返事。すぐに南海電車に乗った。
吉田は、16年前の1993年、僕がギリシャ・クレタ島に駐留するイギリス提督役で出演した藤田まことさん主演の
ミュージカル『その男ゾルバ』大阪梅田・劇場飛天(現在の梅田芸術劇場)公演の時にゴンちゃんこと上月晃さんが連れて行ってくれた店。
美味い ! ただの焼肉ではない、肉が美味いし更にこくのある味付けがしてある。カルビもだがホルモンも美味い。ハラミなんかとろける。キムチも、口当たりの良いマッコリも、感動して食べてぐいぐい飲んだ。世の中にこんなに美味い焼肉があることを初めて知って感動し、食い気が先行した単純な結論だが、こういう店を知っている上月さんてスゴイ人なんだなあと感心してしまった。
以来、近鉄劇場での『近松心中物語』、劇場飛天の
『マイ・フェア・レディ』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ラ・マンチャの男』厚生年金会館での
『子午線の祀り』公演、京都・太秦に『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』などテレビの仕事で行った時も吉田まで足をのばした。
久しぶりに会ったオモニは相変わらずおおらかで、前向きに生きるバイタリティーがあふれている。このオモニが吉田の最大の魅力。オモニの、客に喜んでもらいたいという熱い思いが焼肉の美味さを作り出している。
そんなオモニの思いと通じる僕の芝居作りの思いにオモニは共感してくれて話が弾み、その間に僕は二人前ほどの焼肉をペロリと平らげた。
神戸から徳島、岡山のルートは、
木下順二作『子午線の祀り』1999年の新国立劇場公演に義経の一の郎党・伊勢の三郎役で出ることが決まって、源平合戦の距離感と風土感を実感として持ちたいと思い、伊勢の三郎が山賊暮らしをしていた鈴鹿峠を振り出しに、平家が義経に敗れて瀬戸内海を敗走することになった最初の地神戸・須磨一の谷ひよどり越から平知盛が入水した関門海峡壇ノ浦までの全ルートを
自動車で走った時のコースと同じだった。
4日、神戸で昼夜2回の公演を終えて徳島へ2時間のバス移動。11年前と同じ、美しく弧を描く明石海峡大橋のイルミネーションに導かれて、神戸須磨明石の街明かりに見送られながら夜間飛行に飛び立つような気分で徳島へ。
徳島の皆さんの反応の良さに感激。芝居を心から楽しんでいる様子が舞台にも伝わってくる。泣いて笑って拍手してくれる。演じていてこんなに嬉しくありがたいことはない。
終演後に夜の南海道をバスは岡山へ。
『子午線の祀り』では、徳島・勝浦に上陸した義経一行は「南海道を讃岐山脈へ駆け登り、その東端大坂越を八十騎、一騎も落とさず駆け越え、平家を海へ追い落とす」と語る。
大坂越えの旧道は登りはゆるく、頂から眺める瀬戸内海の美しさに歓声をあげたが、香川県に降りる道は曲がりくねったつづら折りの急カーブが続く道。ふいに現れる対向車に冷や汗をかいた思い出がある。
その大坂越えを今回は高速道「大坂トンネル」で抜けた。
志度、三木など伊勢の三郎のセリフに出てくる地名が表示されるので、その度に11年前のドライブと舞台の思い出が頭の中を駆け巡った。『子午線の祀り』の伊勢の三郎、また演じたいなあ
!
高松で食べた讃岐うどんの美味しかったこと、瀬戸内海大橋から坂出を振り返った時に見て驚いたそれまでの四国のイメージとは正反対の工業地帯の風景、与島サービスエリアでしばし眺めた夕日の美しさ。そんな思い出を噛みしめながら岡山へ。
ほぼ毎日、終演後に次の公演地にバス移動するハードなスケジュールながら、出演者全員元気で東京に帰ってきた。
明日から4日間の浅草公会堂公演に続いて関東中部北陸を回って最後の東北地方へと向かう。寒さが徐々に厳しくなる。今月末、山形公演の頃にはみぞれも降り出すだろう。
でも各地の皆さんは熱い期待で公演を待っていてくれる。僕たちも寒さを吹き飛ばす心意気で、熱く心のこもった舞台を創りあげる !
輝 ☆彡 09.11.08
11月1日「おしん 少女編」全国公演へ
「おしん 少女編」全国公演が明日11月1日大阪・岸和田市で初日を迎えます。
一昨昨日29日、一昨日30日の二日間、東京・江戸川区文化センターの大ホールを借り切って最後の総仕上げ、本番と同じ段取りで舞台稽古がありました。
昨年7月の新橋演舞場、今年8月の名古屋御園座に出演した人が多い中で、加賀屋くにの淡島千景さん、おしんの母ふじの音無美紀子さん、父の斉藤暁さんなど初出演の皆さんもあっという間に村山弁、酒田弁をマスターして、また新しい「おしん」の世界が出来上がった。
舞台も、花道があり回り舞台だった今までの公演とは違うので、出演者の立ち位置を変えたり、大道具を全部建て替える場面転換を何度も繰り返して、全部を細かにチェック。
大人顔負けの素晴らしい心のこもった演技で4人の子役が頑張っている。とっても元気、そして泣かせてくれる。
ダブルキャストおしん役佐々木麻緒ちゃん、諸星すみれちゃん、加代役の渡邊ひかるちゃん、神山未来ちゃんたちは多くの変更に直ぐに対応して力演、全国で待っているお客さんの期待にこたえられる良い舞台が出来上がった。
上演時間は休憩を入れて約2時間45分、転換のテンポが上がるともっと短くなりそうだ。
12月2日盛岡での千秋楽まで、スタッフ・出演者全員が体調を維持し、お客さんに喜んでもらえる舞台を作る思いが熱く燃えています。
全国の皆さん、ハンカチをたくさん用意しておいでください。感動していただける舞台「おしん 少女編」です。
さあ、これから羽田に向かい、全国公演に出発します !
輝 ☆彡 2009.10.31
秋は・・・、次の『おしん』へ
今年はまだおじぎ草の花が咲かない。
いつもなら8月の末に、ポンポンのような可憐な花を咲かせるのに、つぼみもまだ小さい。
でも秋は秋。
空気が澄んで都心越しに多摩の山並みが見えるようになったし、緑道に桜の落葉が増えた。
秋晴れのバルコニーから西方向を眺めると、都心のビル越しに多摩の山並みが見える。今年の夏以降初めて見えた。空気が澄んだ。秋だと実感する。
食欲の秋。故郷・山形は実りの秋。
名古屋・御園座『おしん』の楽屋にも届いて楽屋中が歓声をあげて喜んだ夏の尾花沢スイカ、庄内のダダチャ豆(同系統でアンチャ豆や庄内チャ豆なども)に続いて、大粒で甘いブドウなどが続きこれからはリンゴ、ラ・フランス、柿などが続く。
そればかりでなく、海のめぐみ、山のめぐみも豊富だから、新鮮な食材を生かした料理店も多くなった。だから山形に帰るのが楽しい。
こんなに美味しいピッツァは今まで食べたことが無かったし、これからもこの店以外では食べられないだろうと思ってしまうピッツァに出会った。
そう思える出会いって人生にそう多くはない。なんて仕合わせな出会い。カリッとしているのに柔らかく、味わい深い。
山形市七日町にあるイタリアレストラン「Buono ボーノ」。スペイン語なら「ブエノ」で、「良い」とか「うまい」とかの意味かも。ホントに「うん、うまい
! 良い味だ !」だ。「ムイ リコ !」
11月の『おしん 少女編』でご一緒する音無美紀子さんと山形の美味いもの美味しい店を話題にしたのがきっかけで教えてもらって初めて入った店。
ピッツァだけでなく、歯ごたえがあって程よい柔らかさのスパゲッティも魚料理も肉料理もうまい。コクとうま味を引きだして、口当たり良く飽きのこない味付けだ。
チーズケーキ、イチジクのケーキ、このデザートも美味い。
おしんが生れ育った内陸地方(村山地方)から、最上川を下って米問屋に奉公した日本海沿いの庄内地方、酒田へ。僕が通った高校もある。
酒田の老舗うなぎ割烹「玉勘」。
映画『おくりびと』ロケ地巡りツアーの団体バスが次々と到着する日和山ふもとの新しい駐車場近く、船場町にある。
ロケで使われた「小幡」も、5月に訪ねた旧料亭「山王くらぶ」も、日吉町にある旧料亭「相馬屋」も現役料亭「香梅咲(かめざき)」もこの近くにある。
北前船で栄えた港町酒田の料亭文化を伝える建物が老舗の貫録を見せて、離れかと思える落ち着いた部屋の雰囲気がゆったりとした時の流れを感じさせる空間。
そこで食べるほわっとやわらかいうな重は、もう何とも言葉に言い表わせない、良い味わい。
自然に顔がほころびこんな顔になってしまう。
ガラス窓越しに庭を眺めると、もう山椒の実が黄色く色づき始めている。
「上々颱風(シャンシャンタイフーン)」のヴォーカル白崎映美さんから携帯に写真メールが届いたのは先月末に名古屋から帰って間もなく。
" 輝さ〜ん♪こないだ酒田さ帰って「小幡」さ行たら 酒田市出身俳優佐藤輝さんコーナーでぎっだけ〜♪うれしぐで○○くん(小幡管理の責任者?)さ電話しました。よろしくお伝え下さいて言てました〜
"
白崎さんとのメールの遣り取りは全部庄内弁(白崎さんの酒田弁と僕の余目弁)だ。
「小幡」は映画『おくりびと』でストーリーの中心になる葬儀社「NKエージェント」として使われた旧割烹。日和山へ上る坂道の途中にある。
ロケ地巡りの観光客が増えたので、廃業閉鎖されていたのを、撮影時の大道具小道具類を再現セットして公開している。そこを管理しているのは、映画撮影時にロケ地さがしやエキストラ手配で協力した地元酒田のボランティアが運営するNPO法人「酒田ロケーションボックス」。
僕は5月20日の酒田祭りの夜に、白崎映美さんと彼女行きつけの音楽スナックで飲み、そこで理事長の萩原吉郎さんをはじめとする「酒田ロケーションボックス」の皆さんと合流、白崎さんに紹介されて楽しい時間をご一緒した。
話題は映画、音楽、演劇、ミュージカルなど多岐にわたり、間に由利栄美さんの美しいピアノパフォーマンスを挟んで、最後は「酒田、庄内が元気になるようみんなで頑張ろう
!」と熱く盛り上がった。
「酒田ロケーションボックス」の皆さんには夢があり、それを実現する工夫と前向きな姿勢とエネルギーが溢れていて、実に気持ち良い出会いだった。
その「小幡」に「俳優佐藤輝さんコーナー」が出来ていたと、白崎さんは写真付きで知らせてくれたのだった。
壁に僕のプロフィールや『おしん』のチラシ、舞台写真などが貼ってあるのが写っている。僕は予期せぬことにびっくりして、心から喜んだ。
「小幡」にはロケ地巡りの観光客がひきも切らない。僕も一緒に入った。受付で、祭りの夜にご一緒したスタッフが喜んで迎えてくれた。
入館して左側、二階に上る階段下の正面の壁、一番目立つ場所にコーナーはあった!
なんてありがたいこと。こんな良い場所に、こんなに大きく僕のコーナーを作ってくれるなんて。
創造する苦労と喜びを知っている人たちだからこそ、このように僕を扱ってくれたのだろうと思う。ただただ感謝の気持ちで頭がさがる。
客がこのコーナーを見て「おしんもあるんだネ」と話しながら二階に上っていった。
訪問の記念にサインを促されて『おしん』定次のプロフィールにサインし、日にちを書き入れた。
不思議な洋館の階段は急角度。客は手すりを伝って、観葉植物が飾ってある上の社長室にゆっくり上っていく。そこでは客がセットの椅子に掛けたりポーズをとりながら記念写真を撮っている。
あっ、テーブルの上にはあの白子まで、ちゃんと置いてある !
おしんの故郷・山形県が、11月〜12月の『おしん 少女編』全国公演を「後援」している。そして山形市と酒田市、県内二カ所で公演される。全国全会場の前売りも始まった。
名古屋公演も終わり、少女編に向けて全力を投入するこの時期に、山形県庁に吉村美栄子知事を訪ねて「後援」をいただいたお礼と、全国公演にむかう意気込みを語った。
9月7日、吉村知事には県議会開会中の多忙な中で時間を作っていただき、僕が「公演が山形県のPRにもなるよう、良い舞台を作って成功させたい」と意気込みを語ったのに対して、吉村知事からは「ぜひ頑張って、公演を成功させて下さい」との激励をいただきました。
この訪問の模様は翌日の山形新聞朝刊に写真と記事が掲載されて、思いがけないところでも「新聞読んだよ、舞台楽しみにしているから頑張ってネ」と励まされました。
これから全国公演にかけて体力を維持して新型インフルエンザを遠ざけながら、おしんちゃんたちと一緒に、元気に定次を演じたい !
輝 ☆彡 09.09.13
『おしん』の夏は・・・
蒸し暑い夏を覚悟して行った名古屋だったが、台風9号が去った後は晴れても空気が乾いて思ったよりしのぎやすく、御園座の『おしん
青春編』公演が終わってみれば、季節は一気に秋に変わっていた。
伏見通に面した楽屋口のならびにはういろうの店や洋品店などがならんでいて、その間に大きな看板が立っている。そばに寄ってアリバイの記念写真。
30分と25分の休憩を入れて、上演時間4時間15分の舞台。出ずっぱりの出演者はいないけれども、昼夜2回の公演となると、精神的にも体力的にもストレスがたまる。それを解消してくれるのが美味しい食事。
名古屋にも美味しい店、美味しい料理は多い。先ずは名古屋伝統の味に敬意を表して、何と言っても一番は「ひつまぶし」。栄に近いデパートの中にある蓬莱軒には、去年の『チャングムの誓い』の時には2回も来て、大盛りを食べた。
いつも店の前に順番を待つ客が並んで絶えることがないが、この日は5分ほどでカウンター席に着くことができた。
うわあ、見るからに元気がもりもりとわき出て来そうな食欲をそそる香りと色 ! 3つの味わい方なんて考えてる間もなく、一気にかきこんだ。ふうう、美味い
! 元気が出る。
この前菜からスタートした食事は、山本陽子さんが招待してくださった中区役所近くのイタリアレストラン「Il Nodo イル・ノド」。この日は、くしくも小林綾子さんの誕生日。花火のついたバースデイケーキと「ハッピーバースデイ・ディア・アヤコちゃん
!」の賑やかで楽しい合唱、乾杯に続く美味しい料理で疲れが吹っ飛んだ。
部屋の白い壁一面は、このレストランで食事をした世界一流のアーティストのサインがいっぱい。その一角に山本さんと、当日招待された「おしん」出演者8人もサインすることになって順番に椅子に乗った。
真ん中には、公演チラシを貼り付けるとのこと。
この公演ほど楽しい食事会が沢山あるのは珍しい。
これも『おしん』の舞台を一生懸命務めている共演者が、良い舞台を創るために心を一つにしていることの表れなのだと思う。本当に和やかなカンパニーだ。嫌みな人が一人もいない。
和やかに食べて元気を付けたお陰か、出演者には新型インフルエンザにかかったりケガをした人が一人もいなかった。こんなに元気なカンパニーも初めてだ
!
東京から名古屋までわざわざ観に来てくださったお客さんもいる。楽屋見舞の花にも元気付けられた。本当に、ありがたく嬉しいことです。
でも静岡で震度6弱の地震があった数日後に観劇を予定して、まえもってチケットを買っていたお客さんはどうされたのか、今もって気掛かりです。
名古屋での様子は掲示板にも書き込みましたのでご覧ください。
輝 ☆彡 09.9.4
名古屋・御園座
8月特別公演 おしん
青春編 は
お陰様で無事に公演を終了しました。
応援ありがとうございました ! !
■2009年8月 舞台出演
◆名古屋・御園座
8月特別公演
橋田壽賀子 作 石井ふく子 演出
おしん
青春編
2009年8月7日(金)〜27日(木) 名古屋・御園座
佐藤 輝が、おしんを親身になって世話する、好評・定次役で出演。
おしんをいかだに乗せて、舟唄を歌いながら最上川を下ります。
【主な出演者】
小林 綾子 山本 陽子 長山 藍子 前田 吟 勝野 洋
佐々木麻緒 諸星すみれ
佐藤 輝 丹羽 貞仁 二木てるみ
名古屋・御園座『おしん』へ
本当に梅雨が明けたとは思えないじめじめ蒸し暑い日が続いて、かと思うと、急に梅雨冷えというよりは秋を思わせる冷たい風が吹いたりして、不順な天候の今年の夏。
稽古とは言え、冒頭が雪の最上川から始まる『おしん』は、それなりに冬らしい稽古着を着て、毎日続いた。
僕は衣裳の上に更に蓑を付け、菅笠をかぶっていかだを漕ぐ。
それに続く2場3場も気が抜けない場面で、おしんが子守りをしている武坊を預かって奥に入る頃は、涙なのか汗なのか、兵隊シャツがびっしょり濡れている。
おしん役のダブルキャスト、佐々木麻緒ちゃんと諸星すみれちゃん、おしんが奉公する酒田の米問屋加賀屋の娘千代役のダブルキャスト、渡邊ひかるちゃんと今回初めて出演する神山未来ちゃん。この4人の子役たちは、大人の俳優たちをしり目に少しの疲れも見せずに元気に稽古を続けてきた。
稽古に立ちあうスタッフや大人の俳優たちは、この子たちのひたむきな演技を見ながら鼻をぐすぐす言わせ、ハンカチを目に当てている。
その稽古場での稽古も昨日で終わり。
帰宅して14階のバルコニーから街を眺めると、目の前のその高さを、赤とんぼが群れになって右から左、左から右へと横切って飛んでいる。まるで秋の夕暮れのように見えた。
そして今日は名古屋への移動。
明日からの舞台稽古、7日の開幕に向けて、楽屋を作り宿舎を整える。
ストーリーも芝居の段取りもすべて知っていて、しかも毎日の稽古を見ているスタッフたちを新鮮な気持ちで毎回泣かせてくれた子供たちの演技に、名古屋のお客さんたちがどんな反応をしてくれるか、とても楽しみだ。
きっと大評判になるに違いない。
輝 ☆彡 09.7.4
いくら暇なしでも心にゆとりが欲しい、体をリラックスさせようと急に思い立って、車で10分ほどの東京ディズニーランドに。大好きな「スプラッシュ・マウンテン」には今回2回。光のパレードまでたっぷり楽しんだ。
NHK俳句「夏越の祓」はお陰様で無事に放送を終了しました。
早朝の放送にもかかわらず多くの方からご感想をいただきました。
ありがとうございました ! !
■
2009年6月 テレビ番組出演
NHK俳句
「夏越の祓」
に
ゲスト出演
放 送 2009年6月28日(日) 朝7 : 30 〜 8 : 00 (ETV)
再放送 7月 1日(水) 朝5 : 05 〜 5 : 35 (ETV)
選者 : 片山 由美子 司会 : 石井 かおる
「ナゴシのハラエ」と読みます。「夏越の祓」とは何でしょう?
また、番組冒頭で紹介される「浮いてこい」は、俳句の季語にもなっているという珍しい面白いおもちゃ。ごぞんじでしたか? 必見です。
佐藤 輝が8月からの『おしん』公演について話し、自作の俳句二句を披露、俳句と演技の表現の共通性などを語りました。
「浮いてこい」に話しが弾んだ「NHK俳句」スタジオで。左から司会・石井かおるアナウンサー、選者の片山由美子さん、ゲスト・佐藤 輝。
RO-DOKU音戯草子恋
はお陰様で無事に公演を終了しました。
応援ありがとうございました ! !
佐藤 輝が朗読した坂口安吾の『桜の森の満開の下』は、聞く人の想像力をかきたてて幻想の世界にいざない、「鬼の話が怖くて面白かった」と好評でした。
お礼申しあげます。
■
2009年5月 舞台出演
RO-DOKU
音戯草子
恋
2009年 春
5月30日(土) 〜31日(日) 開演 : 14時 18時 (2回公演)
佐藤 輝は30日(土)の昼夜2回のみ出演
会場 : ニッポン放送 イマジンスタジオ(有楽町・日比谷)
チケット : 5,000円 (プレゼント付)
朗読のイメージを変える、見せる、魅せる、「RO-DOKU」公演。
テーマは「恋」。2009年春の「恋」にときめいてください。
佐藤 輝が坂口安吾の名作『桜の森の満開の下』を単独で、唯川 恵作
『手のひらの雪のように』を他の出演者と共に朗読します。
『桜の森の満開の下』で何が起こるのか? 坂口安吾のぞくぞくするような魅力あふれる不思議な世界を、佐藤 輝があなたにお見せします。
ご期待ください。
出演 : 30日(土)
二木てるみ 山本みどり 佐藤 輝 西沢利明 ほか
出演 : 31日(日)
赤座美代子 沖 直未 越村公一 原田大二郎 ほか
演出 : 小林 裕
企画 : (株) ケイダッシュ / (有)タイムリーオフィス
制作 : ピーズ・インターナショナル 後援 : (株)ニッポン放送